恵愛生殖医療医院は、不妊治療・体外受精・不育治療の専門医院です

アクセス  

Tel:048-485-1185Tel受付時間: 9:00〜12:00/14:00〜18:00

当院の特徴(AI-Labo)

1978年に世界で初めての体外受精胚移植法による赤ちゃんが誕生してから約40年が経過しました。
以降、急激な技術革新がすすみ体外受精の成功率も劇的に改善してきました。
しかし、2000年代前半で体外受精の成功率はピークに達しその後はあまり変化しておりません。1992年の顕微授精(ICSI)、その後の排卵誘発剤や胚凍結融解技術の向上以降、劇的な技術革新はほとんど起きていないというのが現状です。
その主な理由は、卵や受精卵(胚)の質の改善や見極めがどうしてもできなかったからです。

今後の体外受精における劇的な成功率の上昇には2つの方法が考えられます。
一つは、前述の卵・胚の質を改善することですが、再生医療や遺伝子編集などの技術が必要になると考えられており、倫理的にも問題があり現状では困難と思われます。
もう一つは、卵・胚の質を見極める技術です。確実に妊娠できる胚(良好胚)が判定できれば、理論的には胚移植当たりの妊娠率を100%にすることができるでしょう。
現在の体外受精では胚の質は人間の目で主観的に評価しています。Veeck分類やGardner分類などがあり、これらのGrade分類はある程度妊娠率と相関はしているのですがあくまでも目安であり限界があります。
有望な技術としてはPGT(着床前遺伝学的検査)という方法があります。これは胚の細胞を一部取り出し遺伝子を解析し染色体異常などがないか検査する方法です。将来、遺伝子解析技術がすすめば良好胚を確実に判断することができるようになるかもしれません。しかし、これもやはり倫理的な議論があり、技術的にも明らかな生産率の向上にはつながっていません。わが国においては日本産科婦人科学会が中心となり臨床研究を開始したばかりというのが現状です。

そこで考案されたのが、近年急激に技術が進歩しているAIの画像判定技術により良好胚を見極める方法です。
胚の発育状況を常時監視し、その後の妊娠率をBigDATAにより解析し良好胚を判定していきます。PGTのように細胞を一部取り出すというような胚にダメージを与える可能性もないため、むしろPGTよりも優れた技術といえます。
当院では、世界初のAIによる画像判定技術を応用したタイムラプスインキュベータ(培養器)を全面的に導入し、当院にて体外受精を受けられるすべての患者様に追加料金なしで、新たな技術が導入された医療機器を用いて体外受精技術を提供してまいります。

1. Geriジェリ(メルクセローノ社)
世界初!AI機能を搭載したタイムラプスインキュベータ

AI (Eevaイーバ)がタイムラプス(インターバル撮影)画像を活用し、受精卵(胚)の発育を自動的に常時監視して、胚の質を判定します。AI技術により、より良い胚が判定できるようになり、胚移植当たりの妊娠率の向上が期待できます。
当院では、すべての患者様に追加料金なしでAIによる良好胚の判定を行ってまいります。
(AIは3日目までの胚発育状況により良好胚を判定します。原則4日目以降は通常のインキュベータによる培養となります。最終的に移植する胚は、AIの情報を参考に医師が判断して決定します。)

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2. Gaviギャヴィ(メルクセローノ社)
世界初!ロボット技術による全自動胚凍結機

全自動で急速ガラス化法を行い、未受精卵や胚を凍結します。
人為的ミスを完全に防止し、正確無比で常に安定した胚凍結を行うことができます。
凍結された胚も完全に密閉されるため、従来の方法よりも安全に保管できます。

*機械の状況などにより従来のマニュアル操作での凍結とさせていただく場合がございます。(その場合も料金は変わりませんのでご了承ください)

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3. Piezo(ピエゾ)システム(プライムテック社)
Piezoシステムを用いた顕微授精

先端がフラットなガラス管を用いて、Piezo素子という特殊な装置で微細な振動をかけることにより卵子の膜に穴を開け、そこから精子を1個注入する方法です。
先端の尖ったガラス管を用いて卵子の膜を穿破する通常の顕微授精よりも、卵子に対するストレスが少なく受精率の向上は胚発育の改善が期待されます。

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4. SMAS(ディテクト社)
精子自動解析装置

SMAS(Sperm Motility Analysis System)は、高精細カメラとAI (従来製品よりも強化されたソフトウェアアルゴリズム)で、精子の数と運動量を自動的に解析します。
精子の運動性能を自動的に数値化することにより、より正確な精子の質を測定することができます。

*機械の状況や精子の状態などにより従来の目視による精液検査とさせていただく場合がございます。(その場合も料金は変わりませんのでご了承ください)

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当院では、なるべく多くの患者様に最先端の技術を提供していきたいと考えております。
原則、すべての患者様に追加料金なしで上記の全技術を提供してまいります。

5. IVF管理システム Wish(ティー・エム・アールシステムズ社)

AI-Labo開始に伴い、2013年より新たに登場したIVF管理システムを導入します。
体外受精の情報を一元管理し、より正確で多くのわかりやすい情報を患者様に提供してまいります。
従来から運用してまいりました取り違え防止システムも一体化され、より安全で100%取り違えのないシステムを構築しております。

 ■培養管理
 充実した培養管理機能。
  1. ①採卵準備~採卵~受精~培養~移植(または凍結)、融解準備~融解~移植(または再凍結)
  2. ②移植後経過管理
  3. ③顕微鏡画像の取り込み及び管理
 ■凍結タンク保存管理
液体窒素凍結タンクでの、胚・精子の保存管理機能。
  1. ①保存場所の管理
  2. ②保存期間管理
 ■取り違え防止
バーコードを使用した検体の取り違え防止機能。
  1. ①患者と容器
  2. ②関連容器の照合
  3. ③凍結タンクからの取り出しの照合