不妊治療用語集

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用語 よみがな 英文 同義語 用語解説
採卵 さいらん OPU             体外受精の際、卵子を採取する手術のこと。通常、経腟超音波ガイド下に卵巣内の成熟した卵胞に針を刺し、卵胞の中にある卵胞液と卵子を吸引・回収する。
子宮外妊娠 しきゅうがいにんしん extrauterine pregnancy 異所性妊娠 受精卵が子宮腔以外のところに着床し生育した状態のこと。このうち98%が卵管妊娠である。放置すると破裂し出血性ショックを起こすこともあり、緊急手術が必要となる場合もある。
子宮鏡 しきゅうきょう hysteroscope ヒステロスコープ 子宮頚部から挿入し子宮腔内を調べる内視鏡のこと。
子宮鏡手術 しきゅうきょうしゅじゅつ TCR レゼクトスコープ 子宮鏡を用いて粘膜下筋腫や内膜ポリープを摘出・切除する方法。
子宮筋腫 しきゅうきんしゅ myoma uteri             子宮の筋組織から発生する良性腫瘍。筋腫ができる場所によってそれぞれ「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」と呼ばれる。不妊の原因となりやすいのは粘膜下筋腫である。
子宮筋腫核出術 しきゅうきんしゅかくしゅつじゅつ myomectomy             子宮を温存するため、子宮筋腫だけを取り除く手術。近年、腹腔鏡下で行う方法も急速に普及してきている。
子宮頚管粘液 しきゅうけいかんねんえき CM             子宮頚部からの分泌物。エストロゲンの影響を受け、排卵直前に粘稠度と分泌量がともに増加し、精子が登ってきやすくなる。
子宮頚管粘液検査 しきゅうけいかんねんえきけんさ cervical mucus test             頚管粘液には、精子をスムーズに子宮内に取り入れる働きがあり、排卵日が近くなるにつれ分泌が増加する特徴がある。そのため頚管粘液検査は、排卵日の予測することを目的としている。
子宮頚管ポリープ しきゅうけいかんぽりーぷ cervical polyp             子宮頚部に発生する良性病変。多くは単発性で大豆大以下、易出血性である。捻断して摘出できることが多い。
子宮性無月経 しきゅうせいむげっけい uterine amenorrhea アッシャーマン症候群 子宮の異常が原因の無月経。子宮腔の癒着が原因のものをアッシャーマン症候群と呼ぶ。
子宮腺筋症 しきゅうせんきんしょう adenomyosis uteri             子宮体部に発生した子宮内膜症のこと。子宮全体がびまん性に腫大するため、境界明瞭な子宮筋腫と違い手術療法が困難となる。
子宮内胎児死亡 しきゅうないたいじしぼう IUFD             妊娠週数を問わず、子宮内で胎児生存が確認された後胎児が死亡した状態。
子宮内膜 しきゅうないまく endometrium             子宮壁の最内層部で、子宮腔を形成している粘膜のこと。月経周期によって変化し着床するのもここである。
子宮内膜症 しきゅうないまくしょう endometriosis エンドメトリオーシス 子宮内膜様組織が何らかの原因で子宮腔内以外の組織や臓器に発生する病態。卵巣にできた場合はチョコレート嚢胞、子宮の筋層にできた場合は子宮腺筋症と呼ばれる。特徴的な月経痛、排便痛、性交痛等の症状があるほか、約50%が不妊症になるとされる。
子宮内膜日付診 しきゅうないまくひづけしん endometrial dating             子宮内膜細胞の変化を調べ、排卵の有無や黄体機能不全を調べる方法。やや侵襲が強いため最近では行われなくなってきている。
子宮卵管造影検査 しきゅうらんかんぞうえい HSG 卵管疎通性検査 子宮の入り口から管を挿入し、造影剤を注入して子宮腔の形状、卵管の通過性、卵管周囲癒着などを調べる検査。
シクロフェニル しくろふぇにる cyclofenil             クロミフェンと似た経口の排卵誘発剤。クロミフェンと比べて排卵誘発効果は弱いが、副作用も少ない。
視床下部 ししょうかぶ hypotdalamus             下垂体ホルモンを放出または抑制するホルモンを分泌する。視床下部-下垂体-卵巣系の絶妙な調節により女性の性周期が維持されている。
視床下部性無月経 ししょうかぶせいむげっけい hypotdalamic amenorrhea             無月経の原因が視床下部にあるものをいう。GnRH分泌異常による。
自然周期 しぜんしゅうき natural ovulatory cycle 自然排卵周期 排卵誘発剤を使用せずに排卵が起こる周期。近年では体外受精でも自然周期採卵が増えてきている。
自然流産 しぜんりゅうざん spontaneous abortion             妊娠22週未満で人工的操作を加えることなく、妊娠が終結すること。
習慣流産 しゅうかんりゅうざん habitual abortion 不育症 連続3回以上自然流産を繰り返した状態。
授精 じゅせい insemination             性行為以外の方法で行われる受精法のこと。
受精 じゅせい fertilization             女性の卵子と男性の精子が結合し、細胞質と核が融合ししん生命が発生する現象のこと。
受精障害 じゅせいしょうがい fertilize disfunction             精子の運動率がよくない、数が少ない等の原因により、受精がうまくいかないこと。この場合、顕微授精が適用される。
受精能獲得 じゅせいのうかくとく capacitation             射出直後の精子は受精できる状態にはなく、子宮や卵管内で一定時間経過しなければならない。このように精子が受精能力を獲得する現象を受精能獲得という。
出生前診断 しゅっせいぜんしんだん prenatal diagnosis             染色体や遺伝子の異常による疾患や胎児奇形の有無について出生前の段階で検査する診断法。着床前診断、クアトロテスト、絨毛検査、羊水検査、胎児臍帯血検査、超音波検査などがある。
授乳性無月経 じゅにゅうせいむげっけい lactation amenorrhea 産褥無月経 産後6週間(産褥期)を過ぎても授乳が原因で無月経が続いているもの。通常は6カ月程度で月経が再開するが、授乳を止めなければ再開しないこともある。
消退出血 しょうたいしゅっけつ WDB             エストロゲンやプロゲステロンが急激に減少することによって惹起される子宮出血のこと。ピルを飲んだ後に起こる出血も消退出血である。
ショート法 しょーとほう short protcol             体外受精の際に用いる、排卵を誘発するための卵巣刺激法。月経開始と同時にGnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を使用し、月経3日目あたりからゴナドトロピン注射を使用する。
初経 しょけい menarche 初潮 初めて月経が発来すること。わが国では平均12歳である。
神経性食欲不振症 しんけいせいしょくよくふしんしょう anorexia nervosa             思春期の女子に好発し、心因性に発症する。摂食異常とやせ、月経異常、特に無月経を特徴とする症候群である。
人工授精 じんこうじゅせい IUI,AIH             配偶者間人工授精の項参照。
進行流産 しんこうりゅうざん progressive abortion             胎芽や胎児はまだ排出されていないが、子宮頚管が開大、出血も増量し流産が開始している状態。通常保存治療の対象とはならない。
精液検査 せいえきけんさ sperm analysis 精子検査 一定の禁欲期間をおいたあと、マスターベーションによって採取した精液の量や精子濃度、運動率、奇形率などを調べること。正常値(WHO2010)は、精液量 1.5ml以上精子濃度 3,900万/ml以上運動率 40%以上。
精索静脈瘤 せいさくじょうみゃくりゅう Varicocele             精子を運ぶ精管の周りの静脈が拡張し、瘤のような状態になること。精巣からの血液の流れが阻害され、造精機能が低下するといわれている。
精子減少症 せいしげんしょうしょう oligozoospermia 乏精子症 精液1ccあたりの精子数が正常基準地に満たない症例のこと。精子濃度が3,900万/ml未満(WHO2010)。
精子無力症 せいしむりょくしょう astdenozoospermia             精液中の精子の運動性が正常基準に満たない症例のこと。運動精子が40%未満(WHO2010)。
成熟分裂 せいじゅくぶんれつ maturation division 減数分裂 生殖細胞が配偶子を形成するときに行う特殊な細胞分裂のこと。これに対し通常の細胞分裂を有糸分裂という。
成熟卵胞 せいじゅくらんぽう mature follicle グラーフ卵胞 排卵準備のできた卵胞。20mm前後となり、超音波で低輝度に容易に描出される。体外受精の採卵時にこの状態となる。
生殖補助医療 せいしょくほじょいりょう ART             体外受精や顕微授精といった、専門的かつ特殊な医療技術の総称。広い意味では人工授精もこれに含まれる。
性染色体 せいせんしょくたい sex chromosome             性の決定を預かる染色体、ヒトでは46本のうち2本で女性はXX、男性はXYである。
精巣 せいそう Testicle 睾丸 男性の陰嚢内にある左右一対の卵形をした器官。精巣では精子がつくられ、またホルモン産生が行われている。
精巣内精子採取術 せいそうないせいしさいしゅじゅつ TESE             無精子症の患者の精巣から針などで採取すること。通常は凍結され、顕微授精に使用される。
切迫流産 せっぱくりゅうざん tdreatened abortion             妊娠22週未満で胎芽や胎児が排出されておらず子宮口も閉鎖している状態で、少量の子宮出血を認めること。下腹部痛の有無は問わない。
染色体異常 せんしょくたいいじょう chromosome aberration             染色体の構造や数の異常のこと。ダウン症候群や18トリソミー、ターナー症候群などがある。
先体反応 せんたいはんのう acrosome reaction             受精能獲得した精子が卵子の周りにある透明帯を通過する際、先体と呼ばれる精子頭部から酵素を放出し、透明帯を溶かしていく。これを先体反応という。受精が起こるために不可欠である。
双角子宮 そうかくしきゅう uterus bicornis             子宮の重複奇形の一種で、子宮体部が癒合せず二つに分かれているものをいう。頚部が分かれているかどうかで単頸双角子宮と双頚双角子宮とよぶ。
造精機能不全 ぞうせいきのうふぜん Spermatogenic dysfunction             精子の運動率が良くない、数が少ない等、精子をつくる機能に何らかの障害があること。
早発月経 そうはつげっけい premature menstruation             10歳未満で初経がはじまるものをいう
早発閉経 そうはつへいけい POF 早発卵巣不全 40歳未満で自然閉経を迎えたものをいう。
続発性不妊 ぞくはつせいふにん secondary infertility 二人目不妊 妊娠、出産歴はあるものの、その後妊娠を望んでもなかなか妊娠に至らないこと。
続発性無月経 ぞくはつせいふにんしょう secondary amenorrhea             これまであった月経が3カ月以上停止したものをいう。

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