不妊治療用語集

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用語 よみがな 英文 同義語 用語解説
カウフマン療法 かうふまんりょうほう Kaufmann's treatment             生理的な月経周期に伴うホルモン動態に類似の環境を再現し治療するホルモン療法。エストロゲン投与に続いてエストロゲンとプロゲステロンをあわせて投与し、人口月経周期を作る。
下垂体 かすいたい Pituitary gland             脳の直下にぶら下がるように存在することから名づけられる。視床下部の調節で、LHやFSH、プロラクチンを分泌するほか、多くのホルモンを分泌する内分泌器官である。
下垂体性無月経 かすいたいせいむげっけい pituitary amenorrhea             下垂体ホルモンが産生されずに排卵障害を起こし無月経になること。通常自然排卵は起こらず、クロミフェンも無効なことが多く、ゴナドトロピン注射が必要になることが多い。
借り腹 かりばら gestational surrogasy ホストマザー 不妊カップルの配偶子を体外受精させ、受精卵を妻以外の子宮に入れて妊娠出産させること。
完全流産 かんぜんりゅうざん complete abotion             胎芽あるいは胎児とその付属物が完全に排出された状態。
奇形精子症 きけいせいししょう teratozoospermia             奇形精子が85%以上の状態。ICSIの適応となる。
基礎体温表 きそたいおんひょう BBT             毎朝覚醒時に安静な状態で計測した体温を基礎体温で、それを表にしたものが基礎体温表と呼ばれる。排卵していれば2相性となり、排卵日の予測や黄体機能不全の診断などに用いられる。
偽妊娠療法 ぎにんしんりょうほう pseudopregnancy tderapy             エストロゲンとプロゲステロンの合剤を投与し、人為的に妊娠中と類似したホルモン環境を作る治療法。子宮内膜症や月経困難症の治療に用いられる。
機能性子宮出血 きのうせいしきゅうしゅっけつ functional uterine bleeding             器質性疾患を認めない子宮からの不正出血のこと。多くはホルモン異常による。
機能性不妊症 きのうせいふにんしょう unexplained infertility             いわゆる原因不明不妊症のこと。原因がないわけではなく、現在の医学では原因が特定できない状態。
希発月経 きはつげっけい oligomenorrhea             月経頻度が異常に少ない状態。39日以上3カ月以内のものをいう。それ以上は無月経と呼ばれる。
偽閉経療法 ぎへいけいりょうほう pseudomenopause tderapy             GnRHアゴニストを用いて下垂体と卵巣機能を抑制する治療法。主に子宮内膜症に用いられる。
急速ガラス化法 きゅうそくがらすかほう Vitrification             胚凍結法の一種。いわゆるフリーズドライで、この方法の開発により胚へのダメージが少なくなり凍結融解胚移植の治療成績が向上した。
クエン酸クロミフェン くえんさんくろみふぇん CC             排卵誘発剤の一種。卵胞ホルモンの働きを抑え、下垂体から分泌されるFSHを増やすことで、排卵を促す作用がある。視床下部性排卵障害やPCOSの第一選択である。
クラインフェルター症候群 くらいんふぇるたーしょうこうぐん Klinefelter's syndrome             性染色体異常で、一個のY染色体と2個以上のX染色体とからなる(最多は47XXY)。外性器は男性型。無精子症のため男性不妊の原因となる。
クラミジア感染 くらみじあかんせん chlamydial infection             性交渉により感染をひろげる性感染症(STD)の一種。上行性に子宮内膜や卵管粘膜に感染し、卵管性不妊の原因になることもある。クラミジアに感染している場合は、パートナーも治療が必要である。
経口避妊薬 けいこうひにんやく oral contraceptives OC、ピル 女性が避妊の目的で服用するステロイドホルモン剤。ステロイドホルモンの中枢作用による排卵抑制が主な作用機序である。近年は低用量ピルが開発され副作用が少なくなってきている。
稽留流産 けいりゅうりゅうざん missed abotion             胎芽あるいは胎児が子宮内で死亡後、症状もなく子宮内に停滞している状態。通常流産手術が必要となる。
月経 げっけい menstruation 生理 約1か月の間隔で自発的に起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜が破綻することによる周期的出血。正常月経周期は25-38日である。
月経困難症 げっけいこんなんしょう dysmenorrhea 生理痛 月経期間中に月経に随伴して起こる病的症状。下腹部痛や腰痛だけでなく、頭痛や嘔気など様々な症状を呈する。
月経前緊張症候群 げっけいぜんきんちょうしょうこうぐん PMS             月経前、黄体期の間に起こる精神的あるいは身体的症状のこと。経口避妊薬による排卵抑制や、近年では抗うつ剤であるSSRIなども効果があるとされる。
血中ホルモン値 けっちゅうほるもんち Serum hormone             排卵や妊娠成立には、下垂体や卵巣などの多くのホルモンが関与している。採血で値をみることによりその状態を把握することができる。
原始卵胞 げんしらんぽう primordial follicle             卵巣に入っている卵子のもとになる袋のこと。生まれつき数が決まっており出生時に100-200万個だが、40歳前後には5-6万個まで減少する。
原発性不妊 げんぱつせいふにん primary infertility 一人目不妊 今までに一度も妊娠した経験のない不妊症のこと。
原発性無月経 げんぱつせいむげっけい primary amenorrhea             満18歳を迎えても初経の起こらないこと。
顕微授精法 けんびじゅせいほう ICSI 卵細胞質内精子注入法 顕微鏡でみながら卵子に特殊な針を用いて精子を直接注入して受精させる方法。受精障害や重度の男性不妊症などが適応となる。
抗精子抗体 こうせいしこうたい antisperm antibody             精子の運動を阻害する抗体。これがあると精子が子宮内を登って行かなくなるため不妊症となる。顕微授精の適応。
更年期 こうねんき climacterium             閉経の前後5年間のこと。生殖期から老年期への移行期である。
更年期障害 こうねんきしょうがい climacteric disturbance 更年期症状、卵巣欠落症状 更年期に現れる日常生活に支障をきたす症状。主たる原因は卵巣機能の低下で発汗、のぼせ、ホットフラッシュや肩こり、腰痛、頭痛またはうつ症状まで多種多様な症状を呈する。
高プロラクチン血症 こうぷろらくちんけっしょう hyperploractinemia             血中のプロラクチンの値が基準より高い状態のこと。これにより、排卵が遅れたり、黄体機能不全になったりすることがある。その際は、ブロモクリプチン(パーロデルなど)やテルグリド(テルロンなど)の服用が必要となる。
抗リン脂質抗体 こうりんししつこうたい APA             細胞質の構成成分であるリン脂質に対する自己抗体。
抗リン脂質抗体症候群 こうりんししつこうたいしょうこうぐん APS             抗リン脂質抗体が確認され、血栓症や異常妊娠を認める症候群のこと。異常妊娠としては10週未満の原因不明の習慣流産や、1回以上の34週未満原因不明死産などのことである。
枯死卵 こしらん blighted ovum             稽留流産のうち胎嚢内に胎芽や胎児像が見られない場合、枯死卵という。
骨粗しょう症 こつそしょうしょう osteoporosis             骨カルシウム量の減少により、骨がもろくなり骨折しやすくなった状態。閉経後女性は、エストロゲン欠乏により骨吸収が促進しこの状態が多くなる。
骨盤腹膜炎 こつばんふくまくえん PID             骨盤腹膜に限局した炎症のこと。子宮や卵管の感染から波及して発症することが多い。抗生剤投与で軽快しない場合外科的治療が必要になることもある。
ゴナドトロピン ごなどとろぴん gonadotropin             性腺に作用し発育促進させるホルモン。下垂体のLHやFSH、胎盤から産生されるhCGがある。hMG製剤もゴナドトロピンの1種である。

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